平日のーぷらんつーりんぐ!…秋編?

レポート by oke

2004年10月13日(木曜日) 晴れ

平日ツーリング限定参加メンバーである私okeの今シーズンは…
春になる前に済ませておこう、と、軽い気持ちで通い始めた歯の治療が思わぬ長期戦となり、
他メンバーとのツーリングをほぼ諦めていた…
が、10月、久々に丸1日自由になれる休日を確保できる事が判明。…勿論、ツーリングへGo!

さ〜て、何処へ行こうか…?
海の幸を求めて、伊豆?…3年前に一度行ったっけ…確か、12月の下旬!に…て事は、真冬でも行ける。
「ほうとう」を食べに山梨?…これも、イメージ的には、吐く息が白くなりだしてからかな。
となると…ビーナスライン…私okeにとっては、因縁の場所?でもある…。
初めて行ったのは約6年前…時期が悪かったのか、大渋滞に遭遇して散々な目に遭った。
以来、スケジュールとタイミングと天候が上手く合わず、未だにリベンジを果たせていない。
今年は、名古屋では未だ日中は半袖でも平気な程の陽気が続き、
我々ライダーにとっては"ある意味"嬉しい今シーズン…とは言っても、
さすがに来月になれば、一気に冷え込むかもしれない。山岳地帯なら尚の事。
…今回が絶好のチャンスかも?…という事で、ビーナスライン…方面へ行く事に決めた。
だが、それ以外の事は何も決めてない、ノープランツーリング。
こんなアバウトなツーリングにノッてくれるメンバーは居るのだろうか?と思っていたら、
ささやんと、今年メンバーとなったおばたさんが参加表明してくれた。
私okeにとって、正月の伊勢ツー以来?久々の「非ロンリーなツーリング」の決定だ。

当日は、予報通り晴れ。いや…晴れ過ぎだろ?って言いたくなる、雲一つ無い様な空。
唯一気掛かりだったのは、現地の気温。
こちらでは、日が照れば汗ばむくらいでも、行き先は長野の山。
上昇してもせいぜい20度前後か?…もし曇っていれば、15度を下回るかも?
平野部との気温差は結構激しいかもしれない。
そして、もし夜の走行になったら…15年程前の10月頃、夜の中央道で「極寒地獄」を味わった経験もある…。
3シーズンジャケット+穴あき革パンツでは心許ないので、念の為に冬用のインナーもタンクバックに押し込む。

ささやんと待ち合わせ予定をしている、最初の合流ポイントは、AM9:00に中央自動車道「内津峠PA」。
久々だからか?準備に少し手間取り、8:00をチョイ過ぎた頃に自宅を出て、先ずは近所のスタンドで給油。
…実はここで悲劇が…
給油の際、タンクバックのポケットからコンクリートの地面へ、デジカメをダイブさせてしまった。
パッと見はチョット傷が付いた、程度に見えたが、中は結構なダメージを受けた様で…使用不能に。
せっかく前夜にバッテリーを満充電しておいたのに、結局1度も出番の無いまま、ただの荷物と化した。
よって、今回の写真は携帯電話による撮影…だけではあまりにもショボかったので、
ささやんが撮った写真を少し使わせてもらいます。

名神から中央道へ、久々に体感する風圧に戸惑いながら、何とか時間前に到着。

この時、同じPAに居た、我々とは別の待ち合わせをしていた1台のバイク…
黒い、チョット(結構?)カスタム仕様のハーレーでやって来てた女性。
ん?…数年前まで某出版社に居て、仕事で何度か会った事のある人に、似てる様な気が…
でも、その記憶があまりにも曖昧で自信が無かったし、次の合流予定までの時間も気になっていたので、
結局、確かめずに、その場を離れた。

予定では、AM10:00に駒ケ岳SAにて、今回2人とも初対面となる、おばたさんとの待ち合わせ。
1時間もあれば大丈夫だろう、と思ってその時間を決めたのだが、その計算に自信は無く、少々不安。
何せ、カーブが多目の中央道、中津川より先をバイクで走るのは、今日の目的地と同じく6年以上振り。
そして…オレが先導っすか?
スタートして直ぐ…・所々で車線規制…一つ終わっても、
又次が…メーター内の時計を見る回数が増えてきた…。
とどめは、長〜い長〜い、恵那山トンネル内で…完全1車線規制…マジ?…
ひたすら直線なのに、移動速度は殆ど70キロ前後、一瞬上がっても、80キロ程。
視界を大型トラックのお尻に遮られたまま、トンネル内独特の熱気、
そして延々と響き渡る轟音…いつまで続く?この拷問…
精神的にも肉体的にも、気分はどんどん悪くなっていく。
やがて車線規制も無くなった頃、時間は既に9:50過ぎ…ここでこの時間は…マズイかも。
高速コーナーの連続する区間、ささやんには申し訳無いが、ミラーを見る回数を極力減らし、
チョットだけペースを上げさせてもらいながら、何とか5分程度の遅れでSAに到着した。
勿論、駐輪スペースには、既にシルバーのZX−12Rが停まっていた。
後で聞けば、予定時間よりも30分以上前には着いていたとか…10:30の待ち合わせにしておけば良かった。
ひとまず挨拶を済ませ、ツーリング内容を相談…というよりは、大まかな確認?…とにかく今回はアバウト。
トイレに行って戻ってきたら、おや?もう1台バイクが増えてるよ?…青いR1?
万博の呪縛から開放され、走りたくてうずうずしていた?てっちゃんさんが、久々のツーリングに合流した。

そういやぁ、前日に「行きたいなぁ〜」とは書いてたっけ。駒ケ岳になら間に合うだろうと、直行してきたとか。
ただ、時間差的に…自分達の直ぐ後ろに迫っていた様で…
もう少しペースを落としてたら途中で遭遇してたかも。
全員揃ったところで、とりあえず決まったルートは…
諏訪インター→R152→白樺湖辺りからビーナスラインを北上…
食事は、道中、何処か適当に寄って…てな感じのルート。
いつもならこんなアバウトな感じでも、後ろから付いていくだけだったので、特に気にしてなかったのだが、
今回は、成り行き上、私okeが先頭を走る事に…大丈夫かな?
さっきまでの2台とは変わって、今度は4台…しかも…・皆SS系のマシンだし…この後は一般道もあるし…。
10:30を過ぎた頃にスタートして、
前方よりもミラーを見てる時間の方が多くないか?ってくらいの、手探りペースで諏訪インターまで移動。
時間は、11:00を少し過ぎた頃(…多分そのくらい…)。
さて、問題はここから…一般道、そして、忘れてはならない、GS探し。
汗ばんでいるのは、気候のせいだけじゃないんだろうなぁ…。
持ってきた地図は、東海地方版(しかも2003年版)なので、長野に関してはそんなに細かくない地図。
仕方なく、道路標識を頼りに…迷ったら勘で…良いのかな?先導がこんなので?
ソロツーだと、いつもこういう感じではあるけど…
インターを出て直ぐを右折。すると…おや?左手に、「ほうとう」でお馴染みの「小作」を発見。
諏訪にもあるんだ…て事は、山梨まで行かなくても良いじゃん。…メモメモ。
そのまま少し南下した後、高架との分岐を下側へ進み、直後の信号を左折して、R152を東へ。
現れるGSは、全て反対車線側ばかり…何故左側には無いの?
GSが無くなるデッドラインは、どの辺りなんだろう?進めば進ほど、どんどん不安になる。
次に見付けたら、例え反対車線でも入るぞ!と決めた所で、
待望の左側にあるGSを発見…ん〜、キ○ナスかぁ…
贅沢を言ってる場合じゃないかもしれなかったが、この銘柄だけは、個人的に避けさせていただきました。
その直後に、「ビーナスラインは左折」の案内標識があったので、素直にそれに従ったのだが、
どうやらこの標識によって、予定のルートとは別のルートへ誘導されてしまったらしい。
その時の私okeは、給油の事で頭がいっぱいで、全然気付かなかったのだが、
左折した先の道路が県道192号で、蓼科を抜けて白樺湖へ向かう、ビーナスライン最南端区間?だった。
やがて…段々左右の風景から建物が減っていく様な…
Uターンするしかないかな?と考えていたら、反対車線側にコ○モ石油を発見。
ココが最後かもしれない…迷わず右ウインカーを。
…不思議なもので…給油後は左側に数件現れた…そんなもんだよね…

腹を空かせている4台のバイクの内、3台はハイオク。
…だがこのスタンドにはるハイオクの給油機は、何故か1機だけ。普通、2機ぐらいは無いかい?
…ま、小休止も兼ねて、トイレに行きつつ、のんびり給油。
その後はいよいよワインディング…かな?
ペースが違う事は明らかなので、ここで先導をてっちゃんさんに譲り、自分は最後尾で楽をする。
…のつもりが、直ぐにささやんに譲られて、3番手を行く事に。
ワインディングに入ると、予想通り、コーナー毎に前2台との差はジリジリと開いて行く…
視界に捉えられる間は何とか頑張ってみたものの、見えなくなると集中力は途切れ、一気にペースダウン…
立ち上がりは誤魔化し走法で何とかなるけど、進入は誤魔化し効かないからなぁ…
そう思いながら、ミラーを見てみる…誰も居ないし…最初からのんびり行けば、孤独にならずに済むのに…。
しばらく進むと、広目の駐車場のあるレストハウスらしき所で待っている、先行の2台を発見。
ここで昼?…全員一致で、もっと先まで行く事を即決。
再スタート直後に、少し下っている直線の真正面に、
白樺湖が見える…ん〜、ここで1枚撮っとけば良かったかな。
やがて左右に現れた、白樺湖畔のリゾート施設?を通過して、
雄大な景色を横目に、再びペースアップし、車山高原を抜ける。
この辺り…狭い路肩に歩行者が居たり、景色に目を奪われたクルマが、
ハザードを点けたまま超低速で移動していたり…、
更には、そんな迷惑車両を、反対側へはみ出ながら、
これまた低速で時間をかけて慎重に抜いて行くクルマが居たり…
そんな感じで、何度かヒヤっとさせられました。
おかげで、再び集中力も途切れてしまい、またまた単独走行に。
この機会に絶景を撮っておこうと、停め易そうなアスファルトの駐車場に立寄って撮影…1枚だけ…携帯だし。
その間に、ささやんが抜いていったが、しばらく進むと…同じく…路肩に停めて撮影していた…。

やがて、霧ヶ峰の富士見台(展望台?)の駐車場入り口付近で待っている、先行の2台を発見。
丁度12時を少しまわった頃だったし、ここで昼食をとる事に。
ここの駐車場からは、その名の如く、富士山が見えた。
食事してる間に見えなくなってるかも?という事で、先ずは撮影大会。
富士山を見ると夢中になってしまうのは、何故でしょう…?
その絶景に携帯を向けながら…私okeは、朝のデジカメの悲劇を思い出し、再びややブルーに…

さて食事…オーダーは、天ぷらそば2つにとろろそば1つと…カレーが1つ…えっ?カレー?
料理人ささやんは、何故かカレーライスをオーダー。
メニューの横には<大人気>と書かれてあったので、自分も一瞬迷ったのは確かだが…
でも、もしカツカレーがメニューの中にあったら…迷わずそれを選択していたかもしれない。
やがて現れたカレーを目の前にしたささやんの一言…この香りからして…bonやん…
ま、山上の食堂だしね…。
ちなみにここのメニュー表、カレーの下には…牛丼…しかも、<美味さ一番>と…?
…ここのメインは、実は牛丼だったりする?…誰か試してみない?
お腹を満たしながら、好評のうちに閉幕した万博の裏話を少々聞きつつ、今後のルートを相談。

時間は、もう直ぐ13:00といった頃。
ビーナスラインを美ヶ原まで行った場合…その先のルートはどーなる?
北へ抜けるルートは、狭路で、路面は最悪の可能性が高いという情報も…。
ならば、美ヶ原でリバースする?…どちらにしても、時間的に厳しくならないだろうか?
という事で、協議の結果、
今回は美ヶ原まで行かずに、途中の和田峠付近からR142を経由して、岡谷へ抜けるルートで決定。
では行きましょうか…の前に、トイレへ…
ここのトイレ…金属製のらせん階段を下りて行くのだが…こんな階段で、大丈夫なのか?
ちょっとしたスリルを味わえるかもしれない。

地図上では分岐点が判り難かったので、少々不安ではあったが、
先頭のてっちゃんさんが、通り過ぎる事無く「それっぽい箇所」を見つけて停車してくれていた。
それっぽい箇所…大きな分岐…なんだけど、案内標識は無い…何故?
途中で撮影しながら走行をしていたささやんの到着を待って、右へ進む。

R142に出る所で…私okeの昔の記憶がやっと甦った。
昔来た時は、今回とは逆に、岡谷からこの道を上って美ヶ原まで行った事を、やっと思い出したのだ。
つまり、それまで走った区間は、私okeにとっては、全く初めての道…どうりで何を見ても憶えてなかった訳だ。
…本当のリベンジはお預けという事か…。
この後のR142、予想に反して、流れが結構スムーズで、あっという間に岡谷インターに到着。

その後は、朝と同じく、駒ケ岳SAで休憩する事にして中央道を走り、14時過ぎ頃に到着。
久々に虫だらけになったバイクを前に、しばらく談笑。
あれだけスムーズな流れなら、美ヶ原まで行けたかもねぇ〜と。
ビーナスラインも、平日という事で結構空いていたし、
路面も綺麗でとても気持ち良く走れた。病み付きになりそう。

後になって思ったが…
岡谷から和田峠経由でビーナスラインを北上し、美ヶ原から再び南下して、P192→R152→諏訪…
という、今回とは逆のルートでも良かったな、と。勉強不足を少し反省。次回は、ぜひそうしよう。

駒ケ岳SAの後は、
三河方面のおばたさんと、日進のささやんは、伊那からR153を経由するルートを選択。
春日井方面のてっちゃんさんは、中央道を小牧東まで行くルートを選択。
私okeは…気持ち的にはR153経由に惹かれたが、体は着いてきそうにも無いし…
無理はせずに、このまま一宮まで高速を利用する無難な選択を。
よって、中央道上で自然解散という事にして、帰路に就く。
伊那で分かれた後は…
R153組…途中の道の駅で、美人?女性ライダー(人妻)との談笑を、
時間の経つのも忘れる程楽しんだとか…?

後でそれを知って、チョット羨ましかったり?
高速組…途中、4台程のバイクと遭遇したりもしたが、朝と同じく恵那山トンネルで再び不快に…
小牧東でてっちゃんさんと別れた後、そのまま一宮まで行くつもりだったが、
ガソリン残量が微妙な感じだったので(…高速上でガス欠の経験あるし…)、
小牧で下りて給油してから、のんびりと一般道で帰宅した。
それにしても、10月中旬の長野の高原で、「暑い」という言葉が出てしまうとは思ってもみなかった。
「ライダーには"ある意味"嬉しい」と書いたが、"快適に走れる嬉しさ"と引き換えに、
ツーリング先での"季節を感じる楽しみ"を少し失ってしまう様な複雑な心境…
今回も、ビーナスライン付近でも、紅葉はまだという状態だったし。

あちらを立てればこちらが立たず?…難しいものだ。
今回の総走行距離、自宅から自宅まで、約450キロ。
デジカメの一件は悲しかったが、久々の高速を使ったツーリングは、
天候にも恵まれて、とても楽しかった。さて、来月は何処行こう?